8.06.2009

「おもしろくなかったよ」

















と言って、友人が「1Q84」を貸してくれた。

ちょうど読む本がないところだったのでナイスタイミング。

数年前に文学好きの人から「どんなの読むの?」って聞かれて、「三島由紀夫とか、村上春樹とか…?」って言うと「村上春樹はナイでしょ~」みたいなこと言われてた。
どっかで批評家みたいな人が、「村上龍の小説を読むと何かをやりなおしたい気分になるけど、村上春樹のはそうはならないから、村上春樹の書いているものは文学ではない」みたいなことを書いてたこともあった。
そういう人にとっての村上春樹の印象は、ここ数年の国際的な盛り上がりで変わったんだろうか。変わんねぇか。

全然読書家ではない俺にとって、小説を読むときの楽しみというのは、絶妙な「~のような」「~のように」に出会うことだと言ってもいい。そういう意味で三島とか村上春樹はツボなんです。比喩、特に直喩好き。

だから、作品がどうかより、うおっ!と思える直喩が多いとアガりますね。

しかし村上さんも60歳。びっくり。いつのまに?まだ読み終わってないけど、やはりずいぶん作風は変わったなーと思う。

友人はおもしろくなかったらしいけど、けっこう前半でものすごい直喩があったので、お!今回調子いいのか?!と期待してます。それがこれ



「そして多くの蝶が、始めも終わりもない意識の流れを区切る束の間の句読点のように、あちこちに見え隠れしていた。」


だって!  くわ~っ