12.25.2009

今年は本当におかしな年だった。
ここに書くつもりはなかったけど、実を言うと僕自身、僕の家族も、僕に一番近いスタッフも、音楽的パートナーも、みんなそのおかしな空気に巻き込まれるようにトラブルが続いた。
peridots はもっとね、いろいろやるはずだった。でも、出来なかった。ごめんなさいね、みなさん。

けど、いいと思ってたんです。確実に具体的に光が見えてたから。個人的にも。peridots としても。

そこに志村くんの訃報である。なんなんだろう。
フジファブリックには2回イベントに呼んでもらったけれど、僕らは友達というわけではなかった。
でも僕はインタビューで、「日本で共感できるアーティストやバンドは誰ですか?」と聞かれると、「フジファブリック」と答えていた。
その答えは大体において、質問した人を納得させるものではなかった。僕もうまくは説明できなかったから。

僕は志村くんがやろうとしてることとか、かっこいいと思うこと、ユニークだと思うこととかが、いちいち理解できる気がした。好きだとかファンだとかいうこととはまた違った感覚だと思う。

もちろん、peridots とフジファブリックの音楽性は全然違うし、peridots がこれから先、そこへ向かうというわけでもない。

でも、僕が生まれ変わったり、違うタイミングで生まれていたりしたら、もしかしたら、志村くんのとよく似た曲を書いたかもしれない。そんな風に思う。

これから、というミュージシャンが一人亡くなってしまうというのは、一つの文化がなくなるようなことだ、と改めて思う。悲しい以上のものがある。

ご冥福をお祈りします。